三崎巡りをした翌日に横浜の保土ヶ谷を巡ってきました。保土ヶ谷は3年前に訪れていますがこの一帯(というか横浜全体)は階段群が広すぎてとてもじゃないけど1日で巡れる範囲ではないのです。今回は前回と反対側で北西を中心に巡ってきました。
いきなり最初の階段でコレですよ!大興奮!ただし残念ながら工事中で立ち入り禁止でした。
同じ斜面にある別の階段。もうとにかく縦横無尽に階段が走っています。
ああこの階段もいいなあ…階段の数が多すぎるので超ざっくりと紹介します。興味があればぜひアルバムをご覧ください。
住宅街の裏手にひっそりとあったスリバチ。左側が崖になっています。
インカ文明のような雰囲気がありますw 右の階段は水が流れ落ちているのもまたそれっぽい。
桜はもう散りかけでした。桜の季節だったらもっと綺麗だったでしょうねー。
ただ桜が終わっていても他の草花が多かったのでそれを見るのも楽しかった。最近は、階段と花を撮るのが好きになりました。
これぞ横浜という圧倒的な密集感。
これから向かう先に階段が見えている。この瞬間が大好きです。歩いてきた階段を振り返る、見返り階段も大好きですけど。
本日の「ゼンリンさん@頑張りすぎ」階段。Google Mapsに日本の地図を提供しているのはゼンリンなんですが、たまにMapsを信頼して歩いているとこういう道にぶち当たります。この時期ならまだいいですけど、夏場になると蜘蛛の巣とやぶ蚊に襲われて大変なことになります。
初音ケ丘周辺。大きくスリバチになっていますね。目下のジェットコースター並みの階段はあまりに急であるため通行禁止になっています。
右のほうが今回歩いてきた斜面になります。毎度ながら、よくもまあこんなに歩いたなあと思います。
保土ヶ谷南面からみた北面。
この女優はこの近辺の出身である、ということを散策中に出会ったおじいさんに教えてもらいました。
3年前に歩いた斜面が見えてきました。断崖絶壁ぶりと、それでもへばりつくように建てられているマンション!
3年前に見つけて感激した、保土ヶ谷のスリバチ状階段群。
向かいの丘が城のように立ちはだかり、そこに階段が伸びています。圧倒的なスケール感で階段が迫り来る。
自分が初めて「廃段」という言葉を意識した階段です。ご健在でした。廃段だけど。
そして3年前保土ヶ谷を歩いた時のスタートの階段にたどり着いて、本日のゴールです。日本全国の階段を巡っているとなかなか同じ階段を歩くってのはできないんですが、今回はちょうど隣の地区を歩くようにしたので駅に戻る道で前回と同じ階段を通過することができました。再会っていいものですね。これから先、またこういう出会いがあるのかと思うと大変楽しみです。保土ヶ谷はまだまだ歩ききっていないのでまた何年かしたら行くでしょう。またその日まで!
https://plus.google.com/u/0/photos/117067248880908303542/albums/6137201207248524433
Monday, April 20, 2015
2015-04-11 三浦半島 三崎 フィールドワーク
横浜、横須賀の黄金階段ラインから南下した三浦半島の先にある三浦市、三崎の階段を巡ってきました。三浦半島の先には城ヶ島がありますが、城ヶ島に階段が多くないため今回は島階段はなしです。
交通手段は名古屋から夜行バスで5時前に横浜駅に到着しました。それから京急で三崎口駅までいき、バスに乗り換えます。三崎港に向かうバスは本数が多いのであまり時間を気にする必要はないかと思います。
現地の天気は霧雨模様。傘を差すほどじゃないけど差さないとカメラのレンズに水滴が付く…という微妙な降り具合です。昼過ぎまでそんな感じでした。
見事な「谷戸」ですね。郊外よりもっと住宅の数が少ないため地形がむき出しになっていて、谷やスリバチがとてもわかりやすい土地です。
階段の先に畑が広がっているというのはあまり他で見かけない光景です。特に階段が多いということは通常住宅が密集した結果であり、階段が多いわりにそんなに住宅があるわけでもない、というのは他の地域にない三浦独特の階段事情だと思います。この理由は今のところ不明です。
一面に広がるキャベツ畑。今本当に階段巡りの最中だったかわからなくなりそうな景色です。だいたい畑の横は谷になっていて高低差がはっきりしていることだけが階段が多い街であることを感じさせます。
ここなんかは自然の地形としてのスリバチでもなく、完成された住宅街のスリバチでもない、造成中で止まってしまったむき出しのスリバチです。
三浦半島は地質学的になかなか貴重な標本の多い場所だそうです。住宅と地層が一体化している場所も多かったです。
斜面にかなり無理やり作られた建売住宅。三浦ってそんなに土地がタイトでもないように思うのになぜこんなにギリギリの物件が必要になるのかよくわかりません。
左上から右下にかけて見事な断層が走っています。
やっと海が目前に見えてきた。向かいが城ヶ島です。
ここも見事に地層と階段が融合しています。
屁っこき坂。三崎はあまり名前のある坂はなかったですが、あったと思ったら屁っこき坂… ぬかるみで滑らないように力を入れて登っていると思わず放屁してしまう、ということから付いたのではないかということですが、現在ではそこまでの急斜面でもなく当時の様子はわかりません。
最後に国の天然記念物「諸磯の隆起海岸」を見てきました。地震によって隆起した証拠が何段にも残る貴重な資料だそうです。しかし現在はあまり顧みられていないのかかなり雑な扱いでしたw トラック横に停められてるし。
というわけで三崎は住宅密度が高くないのに階段が多いという不思議な街でした。もし住宅比で階段の数を見るという統計があったら三崎はかなり上位にくるかもしれません。
https://plus.google.com/u/0/photos/117067248880908303542/albums/6137194458647129457
交通手段は名古屋から夜行バスで5時前に横浜駅に到着しました。それから京急で三崎口駅までいき、バスに乗り換えます。三崎港に向かうバスは本数が多いのであまり時間を気にする必要はないかと思います。
現地の天気は霧雨模様。傘を差すほどじゃないけど差さないとカメラのレンズに水滴が付く…という微妙な降り具合です。昼過ぎまでそんな感じでした。
見事な「谷戸」ですね。郊外よりもっと住宅の数が少ないため地形がむき出しになっていて、谷やスリバチがとてもわかりやすい土地です。
階段の先に畑が広がっているというのはあまり他で見かけない光景です。特に階段が多いということは通常住宅が密集した結果であり、階段が多いわりにそんなに住宅があるわけでもない、というのは他の地域にない三浦独特の階段事情だと思います。この理由は今のところ不明です。
一面に広がるキャベツ畑。今本当に階段巡りの最中だったかわからなくなりそうな景色です。だいたい畑の横は谷になっていて高低差がはっきりしていることだけが階段が多い街であることを感じさせます。
ここなんかは自然の地形としてのスリバチでもなく、完成された住宅街のスリバチでもない、造成中で止まってしまったむき出しのスリバチです。
三浦半島は地質学的になかなか貴重な標本の多い場所だそうです。住宅と地層が一体化している場所も多かったです。
斜面にかなり無理やり作られた建売住宅。三浦ってそんなに土地がタイトでもないように思うのになぜこんなにギリギリの物件が必要になるのかよくわかりません。
左上から右下にかけて見事な断層が走っています。
やっと海が目前に見えてきた。向かいが城ヶ島です。
ここも見事に地層と階段が融合しています。
屁っこき坂。三崎はあまり名前のある坂はなかったですが、あったと思ったら屁っこき坂… ぬかるみで滑らないように力を入れて登っていると思わず放屁してしまう、ということから付いたのではないかということですが、現在ではそこまでの急斜面でもなく当時の様子はわかりません。
最後に国の天然記念物「諸磯の隆起海岸」を見てきました。地震によって隆起した証拠が何段にも残る貴重な資料だそうです。しかし現在はあまり顧みられていないのかかなり雑な扱いでしたw トラック横に停められてるし。
というわけで三崎は住宅密度が高くないのに階段が多いという不思議な街でした。もし住宅比で階段の数を見るという統計があったら三崎はかなり上位にくるかもしれません。
https://plus.google.com/u/0/photos/117067248880908303542/albums/6137194458647129457
Labels:
フィールドワーク
Location:
Miura, Kanagawa Prefecture, Japan
Wednesday, April 8, 2015
2015-04-05 神戸 板宿
家島、坊勢島フィールドワークの翌日は神戸を歩いてきました。本当は朝から4、5時間は歩く予定だったんですが天気予報ではかなり雨が降りそうで正直やる気がそがれていたので10時くらいにスタートして13時頃に雨が強くなってきて終了しました。ちゃんと朝一から歩いてたらもう少し見て回れたかもしれないと思うと反省です。
板宿駅から歩き始めてすぐにこの階段に出くわして鼻水出た。これはかなりいいぞ…!!
ずっと向こうまで階段がありそうな丘が連なっている。横浜にかなり似た雰囲気ですね。実は以前神戸の地図を調べたとき新神戸駅の周辺を見たんですがあのあたりはあまり階段が多くないんですよね。それで神戸って意外に階段はないんだなーと思い込んでしまったんですがそんなことないです。階段だらけです。
もう終わりがけですがまだ桜が残っているのでお花見をしながら階段を巡るというなんとも幸せな時間。まあ昨日の疲労が残ってて辛いんですけどね。
これも港町名物、赤レンガ。今回歩いた狭い地区ではあまり赤レンガを見かけなかったけど神戸の他の場所にはもっと赤レンガあると思います。
板宿駅から歩き始めてすぐにこの階段に出くわして鼻水出た。これはかなりいいぞ…!!
ずっと向こうまで階段がありそうな丘が連なっている。横浜にかなり似た雰囲気ですね。実は以前神戸の地図を調べたとき新神戸駅の周辺を見たんですがあのあたりはあまり階段が多くないんですよね。それで神戸って意外に階段はないんだなーと思い込んでしまったんですがそんなことないです。階段だらけです。
もう終わりがけですがまだ桜が残っているのでお花見をしながら階段を巡るというなんとも幸せな時間。まあ昨日の疲労が残ってて辛いんですけどね。
これも港町名物、赤レンガ。今回歩いた狭い地区ではあまり赤レンガを見かけなかったけど神戸の他の場所にはもっと赤レンガあると思います。
最初に載せた写真の階段です。おしゃれさと生活感が絶妙なバランスで成立している最高の路段です。ここが見れただけでもきてよかった…!!
神戸は横浜、長崎と同じく1日で回りきれるような範囲ではありませんね。ということでこれから何度かに分割して訪れることになりそうです。島階段もいいけどやっぱりこういう港町の階段をひたすら歩き続けるってのが自分の階段巡りの原点だな、という気がします。
2015-04-04 姫路 家島 坊勢島
ひさしぶりの島階段、ということで瀬戸内海の家島と坊勢島に行ってきました。家島までは姫路港からフェリーに乗って20分ほどです。
家島の集落はだいたい西の真浦地区と東の宮地区に分けられます。島というと小さな村を予想しますしそれはそんなに間違いではないんですが、家島は人口が5000人以上いて高校まであるので「全員が顔見知り」というようなことはありません。
真浦地区の階段はたいてい行止りになっていて、純粋な意味で通りぬけ可能な路段ではありません。でも階段の数自体はそこそこある。同じ瀬戸内海の祝島、保戸島と比べると幅もそこそこ広い。階段の雰囲気としてはどちらかというと伊勢湾の篠島に近いですね。
こちらが宮地区。真浦地区と違いこちらは通りぬけ可能な路段がほとんどです。同じ島内でこうした違いが発生するのは非常に興味深い。
真浦地区は入り組んだスリバチの中に家々があるのに対し、宮地区は湾に面したひとつの崖線に貼りつくように家が建てられているのがその原因になっているのかもしれません。階段の傾斜もその影響か宮地区のほうが急です。
家島は人口が多いこともありますが廃墟が少なく、新しく建てられた家も多かった。道路も整備されていて伊勢湾の小さな島々と比べると新鮮でした。数日前にオープンしたばかりというカフェまでありました。
島の裏にある港から坊勢島への渡し船に乗船します。ちなみに姫路港から家島までは二つの船会社が運航していて、姫路港から坊勢島までも違う二つの船会社が運航しています。そして家島と坊勢島の渡船も別の会社が運航している。都合5つの船会社がこの狭い島々を運航しているわけですw そして家島と坊勢島間はだいたい1時間ごとに船が出ているのですが、通常島に住んでる人って買い物とか姫路の方に出るわけで、わざわざ対岸の島に渡ることってないように思うんですよね。なぜ1時間に1本という割と多い本数なのかは不明です。
坊勢島は人口2000人ほどで、家島よりは小さい。しかし民家の密集具合は坊勢島のほうが高そうです。家島(特に真浦地区)は庭付きのモダンな家が多かったですが坊勢島はいかにも島らしい雰囲気。写真の山の裏に見えているのが家島です。
家島も原付き多かったんですが、交通手段としての原付きの重要さは坊勢島のほうが高そうです。狭い道をかなりの数の原付きが行き交うので島外の人間は注意が必要です。
人口の違いのせいか、家島はGoogle Mapsにおいて詳細な解像度で表示されるので路地がすべてわかりますが坊勢島は大雑把な解像度なので道も集落の場所も正確にはわかりません。行って歩きながら集落の分布を把握した感じです。それはそれで楽しかったですけど。
坊勢を17時10分に出る船で姫路に戻りました。船自体はもう少し遅くまであります。隣の男鹿島にはキャンプ場あって船もよるし、島を巡りつつ夜はキャンプ、なんてしたら超楽しそうです。また来たい島ですね。
https://plus.google.com/u/0/photos/117067248880908303542/albums/6134601343668770641
家島の集落はだいたい西の真浦地区と東の宮地区に分けられます。島というと小さな村を予想しますしそれはそんなに間違いではないんですが、家島は人口が5000人以上いて高校まであるので「全員が顔見知り」というようなことはありません。
真浦地区の階段はたいてい行止りになっていて、純粋な意味で通りぬけ可能な路段ではありません。でも階段の数自体はそこそこある。同じ瀬戸内海の祝島、保戸島と比べると幅もそこそこ広い。階段の雰囲気としてはどちらかというと伊勢湾の篠島に近いですね。
こちらが宮地区。真浦地区と違いこちらは通りぬけ可能な路段がほとんどです。同じ島内でこうした違いが発生するのは非常に興味深い。
真浦地区は入り組んだスリバチの中に家々があるのに対し、宮地区は湾に面したひとつの崖線に貼りつくように家が建てられているのがその原因になっているのかもしれません。階段の傾斜もその影響か宮地区のほうが急です。
家島は人口が多いこともありますが廃墟が少なく、新しく建てられた家も多かった。道路も整備されていて伊勢湾の小さな島々と比べると新鮮でした。数日前にオープンしたばかりというカフェまでありました。
島の裏にある港から坊勢島への渡し船に乗船します。ちなみに姫路港から家島までは二つの船会社が運航していて、姫路港から坊勢島までも違う二つの船会社が運航しています。そして家島と坊勢島の渡船も別の会社が運航している。都合5つの船会社がこの狭い島々を運航しているわけですw そして家島と坊勢島間はだいたい1時間ごとに船が出ているのですが、通常島に住んでる人って買い物とか姫路の方に出るわけで、わざわざ対岸の島に渡ることってないように思うんですよね。なぜ1時間に1本という割と多い本数なのかは不明です。
坊勢島は人口2000人ほどで、家島よりは小さい。しかし民家の密集具合は坊勢島のほうが高そうです。家島(特に真浦地区)は庭付きのモダンな家が多かったですが坊勢島はいかにも島らしい雰囲気。写真の山の裏に見えているのが家島です。
家島も原付き多かったんですが、交通手段としての原付きの重要さは坊勢島のほうが高そうです。狭い道をかなりの数の原付きが行き交うので島外の人間は注意が必要です。
人口の違いのせいか、家島はGoogle Mapsにおいて詳細な解像度で表示されるので路地がすべてわかりますが坊勢島は大雑把な解像度なので道も集落の場所も正確にはわかりません。行って歩きながら集落の分布を把握した感じです。それはそれで楽しかったですけど。
坊勢を17時10分に出る船で姫路に戻りました。船自体はもう少し遅くまであります。隣の男鹿島にはキャンプ場あって船もよるし、島を巡りつつ夜はキャンプ、なんてしたら超楽しそうです。また来たい島ですね。
https://plus.google.com/u/0/photos/117067248880908303542/albums/6134601343668770641
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