Thursday, March 13, 2014

目白駅の廃段

今日は休みだったので、朝からジョギングをしつつ先日見かけた目白駅横の廃段を見てきた。
目白駅のすぐ西側にある。以前はここが使われていたのだろうが今は写真奥に見える新しい階段が用を果たしている。雰囲気としては学習院大学の東側にある千登世橋に似ている。廃段にはなっているけど崩れていることはなく、雨ざらしになって風格を漂わせる一級の階段である。

こちらは学習院大学東側の坂を下ったところにある山手線の階段。こちらも草は生えているけどまだ崩壊しているほどではない。

大久保百人町の山手線の廃段、写真で見るとそこまで崩れてないように見えるけど実際にはかなり風化が進んでおりこのまま使用することはできないであろう。

新宿区戸山公園の一角にある階段。上に大きな階段があるのでそちらに目を取られてしまうが下の藪の中に実は廃段が隠されているというカモフラージュ的な階段である。

ところで2枚目、3枚目の写真のように鉄道の盛土にはよく階段があり、それも廃段になっていることが多い。それに対して独自の名称があるべきではないか、という意見を見かけるが自分はあまりそうは思わない。

路段の中心は誰もがそこを通ることが可能な、公共の場所であるというところにある。廃段はすでにその意味で外れているのだが、以前は通行可能であったという通時的な楽しみがある。それに対して鉄道の盛土に築かれた階段は最初から鉄道会社の保安要員専用のものであり、世に開かれていない。

そのためあくまで段差を成している構造物ではあるが路段ではない、というのが盛段なのである。(あ、結局盛段て呼びそう…)

Tuesday, March 11, 2014

2014-03-09 久地 向ヶ丘遊園 フィールドワーク

日曜日は川崎市の久地駅から向ヶ丘遊園の間を歩いてきましたよ。先日雪の日に歩こうかなーと思って地図を作ったんだけど、結局雨になって歩くのをやめちゃったので地図だけ浮いている形になっていたので地図消化。

この通り、見事な台地になっています。ただ横浜、横須賀のように台地と台地が複雑に絡み合う地形ではなくひとつの大きな台地があるような地形(だと思う)。

台地の上から新宿方面を眺める。高層ビル群や、スカイツリーも見えます。横浜あたりだとずっと台地なのでこういう展望がないのも違いです。

通りぬけのできる路段ではないですが、見た瞬間に「おおっ!」と声の出た階段。階段と横のシェルター型の車庫の組み合わせがよい。

階段自体もいいですが、横の青いパイプが特徴的。そして帆を張っていますね。

向ヶ丘遊園跡地と、小さな廃段。柵があって中には入れないけど、夜きたら怖いだろうなあ。

この日見た一番ざっくりとした階段。階段というか単に板を置いただけだよ!最初むしろ砂防の板かと思ったくらいだ。でもなんとGoogle Mapsにはこれが階段として表示されている。恐るべし。

ここは「谷戸」になっていて、かつ奥で谷間が終わっているスリバチになっている。階段、谷戸、スリバチという地形マニアにとってはてんこ盛りなロケーションです。谷戸についてはデイリーポータルZの記事が詳しい。

ここは台地の谷間になってますね。対岸に階段がいくつか見えたので歩くルートを変更して見返り階段を見てきました。

ところどころこういうむき出しの崖があったけど、ここは特にもろかった。ちょっと危ないなあ。早めにコンクリ張ったほうがよさそう。

最後は暗渠を通りながら向ヶ丘遊園駅へ。

これがGoogle Maps Engine Liteで作成した地図を、AndroidのGoogle Maps Engineで開いた画面。純正同士で自作の地図が開けるのはいいけど、Android側では一切編集ができなくてただの閲覧ソフトw

Google My Tracksで記録した実際の経路。距離にして15kmでした。

https://plus.google.com/u/0/photos/+MASATONull/albums/5988801052453184177

Monday, March 10, 2014

蜻蛉

階段や坂の下にはよく自転車やバイクが置かれており、これを蜻蛉(トンボ)と呼ぶ。語源は詳らかではないが、階段に止まる様が蜻蛉のようだからという説が一般的である。他に、アニメ「魔女の宅急便」でトンボという少年が自転車に乗って坂を降っていたことから取られたという説もある。
神奈川県 川崎市
また、階段の多い地域において郵便配達員の利用する原付きがその色から赤トンボ(アキアカネ)と呼ばれることがあり、非常に風情があることから階段愛好家の間では珍重される。
山口県 祝島

Monday, March 3, 2014

帆を張る

崖に階段を通すときたいていは崖を削ることになる。そのとき崖が急峻だと切通した壁が空に向かって屹立し、その姿はさながら大海を航海する帆船のようだ。
中目黒
こういった地形を階段マニアは「帆を張っている」と呼び、通るときは大きく「ヨーソロー!」と声を出す習わしがある。
大塚
なお1枚目の写真は坂道愛好家として名高いタモリ氏が著書「タモリのTOKYO坂道美学入門」の表紙に使用している場所である。このロケーションを前にして、坂に注目するか階段に注目するか、という人生の岐路にもなっている。

 

象の鼻階段

崖に階段を通すとき、通常は崖を削って切通しのような形にする。しかしスペースの都合で崖を切り通しにすることができず、崖から伸びるような形の階段になることがある。この象の鼻のように伸びた階段はどことなくユーモラスであり、見るものの心を和ませてくれる。
真鶴
https://plus.google.com/u/0/photos/+MASATONull/albums/5921129206103544849