Wednesday, August 13, 2014

2014-08-11 横須賀 汐入 フィールドワーク

横浜から横須賀にかけては日本最大の階段群なわけですが、いつも横浜にいっているので今回は初めて横須賀まで足を伸ばしてみました。本当は朝6時から18時までたっぷり巡るつもりだったんですが、最初になぜかGPSがうまく動かなかったり、途中でデジカメが故障したりして思ったよりあるけず、横須賀から汐入まで歩いたところで終了となりました。それでもさすがにかなりの数の階段を見ることができましたけどね。

いきなりこんな感じです。

向こう側がすぐ向かいに見えるように、横須賀は横浜方面よりも谷間が狭く傾斜が急です。

あと非常にスリバチというか、「蛸壺」的な土地が多い。例えばここは斜面に住宅が密集しているんですが、そのすべての住宅が一番下にある階段を通らないと出入りができないんです。自分は階段を通りぬけることが好きなので、こうやって行って戻ってくるタイプの土地はちょっと微妙。ところが横須賀でそんなことを言っていると階段の大半は通りぬけできないので見るところがなくなる、という事態になってしまうのです。これは横浜、尾道、門司といった階段群でも発生しなかったので横須賀に特異な現象といえるかもしれません。

隧道(トンネル)が多いのも横浜横須賀階段群の特徴ですね。ちなみに途中からiPhoneで撮っててこれはiPhoneのカメラの写真なんですが、わりとちゃんと撮れてますね。細かいこと言えばコンデジのほうがいいんですが、自分が普段使っているHX50VはGPSの感度が悪くて撮った写真の半分以上にジオタグがついてないし、ずれることも多いのであとでジオタグつけたり修正するのが大変なんですw iPhoneのGPSは数百枚とってなんと1枚もついてないのがなく、修正もちょっとでいいというかなりの高精度。うーん次からどうするか悩むなーw

あとこの前買った、ソーラーパネルを試してみました。Androidを充電しながら歩いてたんですが、正直ちゃんと背中にあたってる時しか充電されないのでそんなに役には立ちませんでした。使うならじっくりと日に当て続けられる場合じゃないとダメですね。しかし登山では昼過ぎについてそっからすることないということも多いので、活躍に期待です。天気予報では雨が降りそうなんですがw
https://plus.google.com/u/0/photos/117067248880908303542/albums/6046551694295950577

Saturday, August 9, 2014

龍の背(ルンゼ)

細長く曲がっている階段のうち、両側が段になっておらず出っ張った段差が恐竜の背骨のように見える階段がある。ドラゴンボールの蛇の道のようなこういった階段を龍の背と呼ぶ。また、龍の背がなまって「ルンゼ」と呼ぶこともあるが、登山用語で細長い岩溝のことを指すルンゼRunseと直接的な関係があるのかは不明である。
横浜市保土ヶ谷
川崎市溝の口

Sunday, August 3, 2014

2014-08-02 和光 朝霞 新座

昨日は炎天下でフィールドワークしてきました。距離は16kmほどといつもよりは短いものの、陽射しが強く大変でした。でも夏の陽射しで見る階段が一番映えると自分は思ってるんですよねー。

まずは成増から。この日は山手線が止まってしまったので新宿で降りて新宿三丁目駅まで歩いて副都心線に乗り換え、成増駅ではなく地下鉄成増駅まで行きました。こういう代替ルートが存在するのが東京のすごいところですね。この階段は半年前にも見たんですけど時間が押してたので通らず撮っただけだったのです。やっぱり階段は通らないと良さがわからない。

白子小学校下の階段。ここも半年前は日が暮れかけてて綺麗に撮れなかったのでリベンジです。ここは下から上まで階段が続いていて、首里金城町石畳道にも負けないような風格をたたえています。

朝霞市、綿屋の坂と横に繋がる階段。坂の名と由来の立て札がありますが、これを東京以外の地区で見かけるのは非常に稀です。新座には他でも見かけましたが、どういう理由があるのでしょう?

朝霞で一番よかった階段。ここのすぐ横にもかなり年季の入った階段がありました。

この日のゴールは新座の階段。ここは新海誠のアニメ映画「ほしのこえ」の舞台になった階段です。時間と空間を超えた恋愛を描くSFアニメなのですが、そのスケールの壮大さと新座の階段という日常の結びつきが不思議にマッチしたとても印象的なアニメです。

ちなみにこの日は朝霞のお祭、彩夏祭で打ち上げ花火が上がる日だったので、時間まで待って階段の上から花火を見ました。向きがぴったりで、階段の正面に綺麗に花火が上がって、階段も花火も堪能できました。
https://plus.google.com/u/0/photos/117067248880908303542/albums/6043111104295219457

Tuesday, July 29, 2014

2014-07-19 東白楽 妙蓮寺 菊名 階段マラソン

先週東白楽から菊名まで階段巡りをしてきました。もう30km以上の階段巡りはしないと言っていたんですが地図を作ったら37km w そして実際に歩いてみたら菊名にゴールしたとき38kmでしたので1時間アディショナルタイムを追加して42.6kmにしてみた。これぞ階段マラソンです。東京マラソンではこのルートを走ってみたらどうでしょうか。東京じゃないけど。

さすがの横浜、立派な階段が多かったです。

川崎ではあまり猫を見なかったんですがこのあたりはけっこう猫ちゃんが多かった。

これが特にお気に入りの階段です。よーく見ると龍が走ってる下にレンガが見える。つまり元はレンガ造りの階段で、その上にコンクリを被せてあるのです。なんと歴史を感じさせる階段でしょう。なお手前のアパートの横にもレンガ壁が一部残っていました。ここに昔レンガ造りの建物があったのでしょうねえ。

階段あるところにスリバチあり。ここも立派なスリバチがたくさんあって見応えがありました。

しかしまあとにかく階段が多すぎてとてもじゃないけど紹介しきれませんw 写真はGoogle+のアルバムで公開していますので一覧だけでも御覧ください。わりと圧巻だと思いますよw
https://plus.google.com/u/0/photos/117067248880908303542/albums/6040891158804403489

Thursday, July 10, 2014

2014-07-06 川崎 宮前平~久地 +プロジェクトSASA

7月6日は宮前平から久地までフィールドワークしてきました。…ちょっとハイペースで回りすぎですかね?w 自分もあまりに階段を見すぎてどこがどこの階段だったか混乱しています。

この地区の階段を特徴付けるのは難しいですが、大きな階段が4つのブロックになっている「四段構え」的な大物階段が多かったです。

丘陵地帯ではありますが聖蹟桜ヶ丘のように緑地はあまりなく、横浜の方ほど隣の丘と迫っていることもないので丘の上にいくと見晴らしよく向こうの丘が見えるのが地形的な特徴ですね。

ここは津田山の暗渠です。丘の下にトンネルが掘られていて平瀬川が流れていきます。友人と合流し、ここに笹舟を流して向こう側に通るか実験してみましたw

こちら側が出口です。だいたい500mくらい離れています。さて笹は出てくるでしょうか。流した時点で浸水してしまっていたし自分としては失敗する可能性のほうが高いな、と思っていました。

…と思ったらSASAでてきた!大・興・奮☆ 完全に沈んでしまっていますが形としては笹舟のままです。鯉につつかれていますw いやーまさか成功するとは思いませんでしたw

こちらが平瀬川横にある二ヶ領用水久地円筒分水です。円周の比率に従って出てくる水量が変わっても公平に水を分配できる施設です。実用的な役目はほぼ終了していると思いますが。

これはフィールドワークの途中にあった階段ですがめっちゃ素晴らしい!今までで見た階段の中でも飛び抜けていい路段ですね。いやーこれが見れただけでも歩いてよかった。

今回はルートを27kmに設定して30kmを超えないようにしてたんですが、久地駅から登戸駅まで歩いてたら結局30kmを超えてしまいましたw

https://plus.google.com/u/0/photos/117067248880908303542/albums/6033073540636732945

2014-07-03 聖蹟桜ヶ丘

7月3日は聖蹟桜ヶ丘から多摩丘陵を34km歩いてきました。前回の最長不倒距離をあっさり更新ですw しかし平地ならいざしらず階段を巡って30kmを超えると股ずれするし、これからはなるべく30kmを超えないようにしたいと思います。

これが最初の階段なんですが、最初から武張った階段ですねえ。

聖蹟桜ヶ丘から丘に向かって行くといろは坂という坂を登ることになるんですが、いろは坂にある階段こそ「耳をすませば」で雫が登っていく階段なのです。

こちらも雫が通る階段で映画では「天守の杜」と書かれていますが実際には「天守台」です。また映画ではわりと見晴らしがよく描かれているシーンですがこの階段上からはそんなに眺望がいいわけではないですね。

ちなみに映画では地球屋があった丘上のロータリーには地球屋はありません。代わりに洋菓子店があって、店頭も店内BGMもかなりの耳すま押しですw 何も言わず入ったのに店主に耳すまの案内図を渡されましたw

階段ではないですが谷間に「谷戸」が形成されている場所が多かったですね。

八王子市に入ると階段に歩行者専用道路標識が現れますw

坂の上から下までウネウネと階段が続く珍しい場所です。

ちなみにこれが歩いたルートですが、丘をぐるっと廻る形になっています。丘の上には階段がないわけではないのですがほぼ団地で埋め尽くされていて道路としての階段である「路段」ではないと思われるため、路段中心にルートを作ったところこのような形になりました。そして実際に回ったルート上でもとにかく緑地、公園の階段が多かったですね。多摩ニュータウンの隣にある地区だけあって、ニュータウンの雰囲気が色濃く出た地域であるように思いました。

https://plus.google.com/u/0/photos/117067248880908303542/albums/6032584439267666193

2014-06-26 八王子

八王子みなみ野駅から八王子を通り高尾駅まで散策してきました。距離にして33km、今までで最長のフィールドワークで最後の方は足が動かなくなって休み休みでしたw

八王子の階段で非常に特徴的だったのはこの青い親子連れ標識!とにかく階段があればこの標識という勢いでありました。正式には「歩行者専用道路標識」というらしいですが、八王子はなぜ歩行者専用道路標識を設置することに燃えているのでしょうか。

もはや歩行者専用道路標識をみたら八王子と思え、という印象さえ受ける。

目的のひとつである「じゃんけん坂」です。漫画「日常」の中で主要キャラ達がじゃんけんをしていた階段。実物は漫画より狭いです。

八王子は狭い階段は少ないですが長く大きな階段が多く、かつ少し古びている階段が多くて歩いていて楽しい街でした。

https://plus.google.com/u/0/photos/117067248880908303542/albums/6029522440842714529

Tuesday, June 17, 2014

2014-06-15 湯田中 フィールドワーク

土日で友人の車で長野県の角間温泉に行ってきました。角間温泉はあまり階段はない場所ですが徒歩で行ける渋温泉、湯田中に階段が多いようなので、温泉に入って翌朝からそっちで階段巡りです。

角間温泉にはほとんど路段がない。庚申塚前の階段がわりあいよかった。

角間温泉から角間川へと降りる階段。私道のようなので通ってはいません。

坂を下って横湯川へ。横湯川を渡ると渋温泉です。

角間温泉、湯田中周辺ではいたるところで温泉が湧いてました。湯量豊富な地域なのですね。

湯田中周辺は温泉街のわりに意外にのっぺりとした階段が多かった。その中でこの階段は温泉街らしい情緒のある階段です。

これが今回の白眉の階段。川沿いの低地から上の方へと抜ける、住宅街の階段ですが階段のカーブや花の咲いているところがとても素敵です。

上からみたところ。奥の対岸が角間温泉です。中央は渋温泉あたり。

渋温泉は川沿い~崖の中腹にありますが湯田中側は川沿いと崖上に二分されています。崖はかなり急峻です。

おまけ。こういう微妙に余ってしまって使い道に困る土地を「残余地」というそうです。

宿泊した角間温泉「角間荘」。自炊部がある宿でご飯は共有キッチンを使い自分たちで作ります。代わりに宿泊料は4320円と格安。それでいて温泉は源泉掛け流し、24時間入浴可能です。階段の数は少なかったけどいろいろ回って温泉も入れて楽しいフィールドワークでした。

全階段写真 2014-06-15 角間温泉 渋温泉 湯田中

ほぼ全階段位置マップ 2014-06-15 湯田中

Sunday, June 8, 2014

双子階段 兄弟階段

階段の多い地域ではよく見かけるが、階段が並んで作られていることがある。並んで作られることになる理由としては「地権者が違う」「拡張した」等が考えられるが実際のところは聞いてみなければ不明である。
板橋区 赤塚
そのうち同時期に作られたと思われるものは「双子階段」と呼ばれる。これは同時期に並んで作りつつ敢えて分割しているわけだから地権的な理由が多いと思われる。
そして時期が違うものが「兄弟階段」となる。こちらは拡張や修繕の必要から作られることが多いのではないだろうか。
そのように作成の経緯が気になる兄弟階段であるが、ここに興味深い資料がある。

広島市現代美術館にあるふたつの階段には次のような看板があるそうだ。
新旧ふたつの階段 ムーアの広場へ降りる階段は、戦後間もなくつくられた旧階段と、この一部を削ってこのたび新しく整備した部分からなっている。これは、歴史の積み重ねのうえに現代があることを象徴的に表現したもので、広島市現代美術館をとりまく環境に歴史的な厚みを加えることを意図している
美術館前とはいえ階段自体は芸術作品ではないわけで、ここまで制作経緯と意図が明確な階段というのは他に例がないのではないだろうか。
これからは兄弟階段を見たら、「ふーむ、歴史の積み重ねのうえに現代があることを象徴的に表現していて、とりまく環境に歴史的な厚みを加えているな」と感想をもらすと階段通ぽくて尊敬されるかもしれない。
横浜 根岸 珍しい三つ子階段
参考ブログ 看藝累記 ムーアの山陽台

アルバム 双子階段