Sunday, June 8, 2014

双子階段 兄弟階段

階段の多い地域ではよく見かけるが、階段が並んで作られていることがある。並んで作られることになる理由としては「地権者が違う」「拡張した」等が考えられるが実際のところは聞いてみなければ不明である。
板橋区 赤塚
そのうち同時期に作られたと思われるものは「双子階段」と呼ばれる。これは同時期に並んで作りつつ敢えて分割しているわけだから地権的な理由が多いと思われる。
そして時期が違うものが「兄弟階段」となる。こちらは拡張や修繕の必要から作られることが多いのではないだろうか。
そのように作成の経緯が気になる兄弟階段であるが、ここに興味深い資料がある。

広島市現代美術館にあるふたつの階段には次のような看板があるそうだ。
新旧ふたつの階段 ムーアの広場へ降りる階段は、戦後間もなくつくられた旧階段と、この一部を削ってこのたび新しく整備した部分からなっている。これは、歴史の積み重ねのうえに現代があることを象徴的に表現したもので、広島市現代美術館をとりまく環境に歴史的な厚みを加えることを意図している
美術館前とはいえ階段自体は芸術作品ではないわけで、ここまで制作経緯と意図が明確な階段というのは他に例がないのではないだろうか。
これからは兄弟階段を見たら、「ふーむ、歴史の積み重ねのうえに現代があることを象徴的に表現していて、とりまく環境に歴史的な厚みを加えているな」と感想をもらすと階段通ぽくて尊敬されるかもしれない。
横浜 根岸 珍しい三つ子階段
参考ブログ 看藝累記 ムーアの山陽台

アルバム 双子階段