まあ道中の話はおいおい書くとして、まずは持っていった荷物について。
前提としてうちらは40代、30代の男女。登山をたまにすることもあるが普段そんなに運動せず二人ともどちらかというと体力はないほう。ただ勢いと根性でなんとかしようとする傾向が強く、前回のトレッキングもポーターガイドなしでなんとか峠越えできたので今回も同じようにやろうと目論んだ。(本当はトレーニングしておくべきだとわかっていたが二人ともぐーたらなのでやらないまま行くことになった)
そして先に言っておくと二人とも荷物を持ちすぎである。これを参考にするなら、反面教師として読むべきであろうと忠告しておく。また、エベレストトレッキングルートにおいてもルクラ、パクディン、ディンボチェといった主要な集落、特にナムチェバザールでは必要なものはすべて買える。なので以下に書かれているものは必要であれば現地で購入できる、と考えてもらって差し支えない。
重要度
◎ 絶対必要 ないと話にならない、命の危険がある
○ 基本必要 なくても命の危険はないかもしれないがかなり困難度が上がる
△ なくてもいいけどあると便利
✕ なくていい、重しになるだけ
◎レインウェア 10月以降の高所では雨はほとんど降らない。降るとしたら雪。でもレインウェアは防雪、防風になるので上下とも必須。
○ダウン 行動中に着ることはあまりないが夜や朝はロッジ内でも寒い。上下あったほうがいい。mont-bellを利用。
△ヒートテック 暖かかったが、他のものを着込んで対処できそう。
△コンプレッションウェア 行動中ジャージの下に着ていたがなくてもいい。
△ウィンドブレーカー レインウェアとかぶってた。なくてもよかった。
○Tシャツ、靴下、パンツの着替えは各3着。1着を行動用、1着を寝るとき、1着を予備(洗濯してるときとか)で回す。行動用と睡眠用の2着でもギリいける。もちろん化繊の速乾性。
△ジャージ上下 行動時はジャージ上下をベースにしてることが多かった。自分の好きな運動用服があればよい。
○タオル 2枚持っていったが1枚でいいかも。
◎手袋 雪用グローブと薄手の手袋の2種。高所では薄手手袋は耐えられない。逆に雪用だけだと下では暑い。
◎登山靴 ナムチェより先に行くなら少なくともトレッキングシューズは必須。11月は雪もあるので登山靴のほうが安心。インソールもあると良い。古い靴はゴムの状態に注意。
△ゲーター 11月の峠越えは雪が深いところがあり、靴に雪が入ってくるのを防ぐためにゲーターはあったほうがいい。でもなくてもなんとかなる。
○チェーンスパイク 峠越えするなら必須。5000m上では雪が凍った斜面もありアイゼンのほうが望ましい状態だが、アイゼンは重いしめんどいのでほぼみんなチェーンスパイクを使っている。
△スニーカー トイレ用、ロッジ用などでスリッポンを薦めてる人も多いが、11月の高所はとにかく寒い。スリッポンは足が冷えるので軽いスニーカーが自分のお薦め。
○トレッキングポール ずっと不整地を歩き続けてバランスを崩しやすいし、降り続けて膝を痛めやすい。よほど登山に慣れて自信がある場合以外ポールはあったほうがいい。石突きのゴムがないと石にあたって響くのが好きではないので自分的には石突きゴムは必須。ルート上でたまに拾う。
○帽子 耳も隠れるもの。
○マスク 乾燥と寒さと土埃で喉をやられるので極力マスクをしていたほうがいい。またはフェイスガード。ローカルのガイドやポーターでもマスクしてる人は多い。
◎サングラス 標高が高く紫外線が強いので必須。メガネ拭きがあるとカメラのレンズも拭ける。
◎ザック カリマーのクーガー75−95という大きなザックを使用。ザックだけで3kg近い。普通はこんな大きなザックを使わない。
△ザックカバー 土埃で汚れたり、雪で染みたりするのであったほうがいい。風でいつのまにか飛ばされていることがあるので使うときはしっかりザックに固定。
△デイパック ロッジに荷物置いたまま散策したりピークにアタックするのにあると便利。荷物を全部部屋で出してザックを使っても構わない。
○水筒 ロッジで1Lのホットドリンクを頼んで入れておくと道中温かい飲み物が飲める。
△ナルゲンボトル ロッジで水を入れてもらう。水筒とボトル両方持つべきか悩みどころ。
○ビニール袋、ジップロック 何かと重宝するので数枚あるとよい。重くもないし。
○ヘッドライト 部屋、トイレの電気がつかないというのは普通なのでほぼ必須。スマホのライトだと手が塞がってしまう。電池は新品をいれておけば多分交換する必要はない。
✕寝袋 スリーシーズンの寝袋を持っていったが一度も使わなかった。ただ1kgの重しになっただけ。着込んで布団に潜り込んでいれば寝れる。ただし今回は天候が良かったのと、EBC側ルートではないのでゴラクシェプのように5000m超えでは泊まっていない。安心のため薄手の毛布はあってもいいかも。エマージェンシーブランケットは寝るとき使うと内側が寝汗で濡れるのでやめたほうがいい。
△ネックウォーマー 風邪を引きやすいので喉は冷やさないように。
△カメラ 元々使ってるフルサイズの一眼レフを持っていったがこれだけで1.5kg。本当はフルサイズでなくてもいいからもっと軽いミラーレスが良かったが、予算がなかった。バッテリー予備、充電器も忘れずに。
△カメラバッグ 首からかけるタイプのバッグ。土埃が多いので使わないときはなるべくバッグに入れておいたほうがいい。
△三脚 大きな三脚ではなく、ミニサイズでかつ一眼レフに耐えられるものを持っていった。2回星の撮影にも利用。
△Insta360と自撮り棒 完全に自分の趣味。
○モバイルバッテリー Ankerの20000mhAひとつ。
△ソーラーパネル 軽量モデルを購入し、頑張ってそれなりに使ったが利便性は今ひとつ。多少お金払ってロッジで充電することに決めておけば、パネルを持っていったが結局ロッジでも充電した、という無駄を避けることができる。
◎変換アダプタ ネパールに対応したもの。ネパールのコンセントは基本ゆるゆるできっちり刺さることはない。なのでコードが短いと外れてしまい充電できないということが多いので、1m以上のUSBケーブルも必要。充電器はUSB二口くらいの。
◎歯ブラシ、日焼け止め、メイク落とし
○ダイアモックス 高山病対策。日本で処方してもらうと高いがネパールでは同成分のZolamideが格安で入手可能。
○風邪薬 周りの人の話を聞いてもトレッキング中に1回は風邪を引く。
○痛み止め 実は筋肉痛に使える。
○咳止め、トローチ とにかく咳が出やすくなる。
○胃薬 食欲不振でも食べなきゃいけないし、頑張って食べると胃もたれする。
△栄養剤、のど飴、酔い止め、目薬、絆創膏
△ホッカイロ どうしてものときのため数枚持っていくくらい。体が冷え切ったときに背中に貼って温まった。
○トイレットペーパー 紐を通して首から下げれるようにしておく。
○耳栓 隣の部屋がうるさかったり、外で犬が吠えてたりする。
△アイマスク
△爪切り 3週間のトレッキングなので少し伸びてくる。
△虫刺され 蜂に刺されて下山した人もいるらしい。
△かゆみ止め
△接着剤 彼女の登山靴のソールが剥がれてきて活躍することになった。
○ボールペン 小さなノートを持っていって毎日日記を書いた。
△テープ
△紐 洗濯の部屋干しとかに
△ライター
○お菓子 ハッピーターン、カロリーメイト(的なやつ)
△インスタントコーヒー お湯を頼むとカップで出てくるのでそこに入れる。コーヒーを頼むと150ルピーでお湯だと100ルピー、みたいなちょっとだけの節約。プラスチックのスプーンもあるとよい。
△アミノバイタル 行動中、到着時の1日2本×日数分
○コップ 歯磨きに使ったりコーヒー飲んだり。
✕水着
✕グラスコップ
✕マドラー
◎財布、スマホ、パスポート 財布から余計なカードなどは抜いておいたが、帰国途中のインドの保安検査で財布チェックされたときに日本の小銭をいっぱい入れたままだったことに気がついた。
これらをザックにいれて、出発直前に持つ前と持ったあとで体重計測したところ19.2kgだった。雪山登山と比べれば軽いとはいえ、普段ろくに運動しない人間が自分で背負ってトレッキングする荷物としては重すぎる。寝袋、ソーラーパネル、三脚は削って、カメラを軽いのにして、もう少し軽いザックにすればもう3〜4kgは減らせたかもしれない。自分で持つにしても普段登山してるわけじゃないなら15kg以下にしておくべきだと思う。
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