Thursday, April 20, 2017

2017-04-09 坂手島 神島 菅島 ちょっと答志島(三重県鳥羽市)

4月8日の土曜はどこか近場で桜の写真でも撮ろうかなーと思っていた金曜の午後に父親から電話がかかってきました。なんでもiPhoneのアップデートをしたらパスコードが解除できなくなった、とのこと。実はこれ前もやったことがあって、そのときは自分が実家にいたのでPC使ってあーだこーだしてリカバリ、復元したことがあるんですよね。

でも今は実家にいないし、Apple Storeやドコモショップのひとはそんなことまで面倒見てくれない。初期化するしかない、で終わり。父親はもう仕事してるわけじゃないからとりあえずiPhoneを送ってもらってこっちで復元してから送り返そうかな、という話をしていたところ後ろにいた母親が「土日で名古屋に帰ってくればいいじゃない。交通費出すから」と言いだした。ちょっと迷いましたがこの誘いに乗ることにしました。

そして二日間名古屋にいてももったいないので片方は鳥羽の島を巡ろう、と決めました。その時の天気予報では土曜が晴れで日曜が雨だったので、土曜の朝一で新幹線に乗って豊橋までいき、

豊橋(渥美線)三河田原(バス)伊良湖岬(神島観光船)神島

の経路で神島に行く予定だった。これでも神島には10時過ぎに着くことができる。ところが夜になると天候が前倒しになって土曜雨、日曜晴れの予報に。そこで日曜に名古屋にいって父親のiPhoneを復元し、土曜の朝から鳥羽に向かうことになった。

名古屋から鳥羽に向かうとき大事なのは近鉄5:30発の鳥羽行き快速7:25着に乗ること。これを逃すと次の特急を使っても鳥羽に着くのが8:06になって、7:40の神島行きはもちろん8:10の坂手島行きにもギリギリ間に合わない。余裕があれば前日に伊勢あたりで泊まって6時に鳥羽にくればもっと早いフェリーに乗ることもできる。前回神島に行ったときはそうしました。伊勢周辺にもいい階段あるしね。

ということで始発の快速に乗ったんですがここで不測の事態が…
雨はかなり止んできてるんだけど、濃霧で電車が速度を落とすほど。これは船が出ても予想より時間かかるかも…と思っていたら予想より悪かった。鳥羽のフェリー乗り場に着くとまさかの全便運休。おおお…途中HPみたときは通常運航になってたじゃん!と言っても早朝からHP更新する係のひとがいるとは限らないしどっちにしろ動かない事態が解消するわけではない。

神島行きの次の便は10:45。それまでに回復するかもしれないけどここで3時間待っているのは無駄だ。そこで思いついたのは鳥羽からバスが出ている漁港、石鏡町まで行って戻ってくる作戦。しかし石鏡町までそこそこ距離があるので、時刻表を調べたが石鏡町にいられるのは40分しかない。さすがに40分で石鏡町を巡ることは不可能だし、たいがい慌ててる自分でもそこまではやらない。

仕方なく固唾を呑んで運行表を眺めていると女神が微笑みました。霧が晴れてきたので8:10の坂手島行きより運行開始することに!!その船に乗れば1時間20分は坂手島にいることができます。坂手島は島も小さいけど集落もだいたい1箇所に集中していて、2時間あれば全部いけるし、再訪なのでちょい巻きで巡れば行けるでしょう。

ということで8:20に坂手島に着いたんですが、今度は雨が強くなってきた。天気予報では今日は朝から晴れだといっていたのに…

まあでも雨の日は雨の日の階段を見れると思って階段巡り開始。島はこの日がまさに桜が満開となっていました。

雨にけぶる坂手島、やっぱ雨も味わいがあっていいね。坂手島は鳥羽から船で10分と近距離にあるので通勤する人が多く、島だけど観光的要素はかなり少なく、住むための島、という感じのところ。しかし鳥羽が近いゆえに買い物は鳥羽でする人が多く、島内には商店が少ない(1軒しかないかもしれない)。

ところで前回きたときは気が付かなかったんだけど、坂手島の階段には白線が引かれている。階段の白線といえば長崎名物だけど、長崎をお手本にしたんだろうか? 他の鳥羽の島では白線は引かれていない。

また、坂手島では網や長靴といった漁師グッズを見かける頻度が低い。これは漁師人口の割合が低いからだろう。

対岸には鳥羽のリゾートホテルが並ぶ。坂手島がどれだけ陸に近いかわかるだろうか。橋をかけるという話もあるそうだけど、島好きとしては橋がかかったらちょっと寂しいねえ。でも坂手島は観光を売りにしてるわけじゃないから通勤してる住人は橋欲しいだろうね。

島の学校は既に廃校。

島には2軒理容室がある。鳥羽までのアクセスの良さを考えると島内に2軒もあるのはちょっと驚き。

最後はかなり駆け足になったけどなんとか1時間20分で巡りました。本当は島の上のほうにあるあやめ池も見に行きたかったけど時間ないし雨降ってるしで今回は断念。また次の機会に。

そして一旦鳥羽に戻ってきて10:45の神島行きの船を待ちます。空もかなり明るくなってきた。雨はもうほとんど降っていない。写真中央に見える島が神島。鳥羽からだと途中答志島に寄って40分。

神島に着きました。神島は言わずと知れた三島由紀夫「潮騒」の舞台となった場所。まあ逆にそれしかメインとなるものがないのでかなりプッシュされていますw

離島名物、ナンバーのない軽トラ。このあと実際に島を走ってるところを見…((

天候が回復基調とはいえまだ曇ってるので先に島を回ってくることにした。
神島の集落は完全に北西に固まっています。南に小中学校があり、西に監的哨跡と神島灯台がある。ぐるっと回るのにだいたい1時間位。この日何度か中央の山の方に足を踏み入れてみたけど、中央を東西南北に横切る山道も存在しているみたいだった。

道の途中(島西部にある池の近く)にある階段を降りてみたところ門跡があり、みてみると神島中学校と書かれている。中学校まではまだ距離があるし、どうやら中学校は昔ここにあって、移転したようだ。わずかに建物の基礎は残っていたけど建物自体は存在していない。

なんらかの養殖場ぽい跡地。上から中を覗こうとしたら畑作業をしてる人がいてびびった。向こうも驚いただろうけど。

神島小中学校の横にある電子基準点。これがGPSの基準になってるそうです。それはわかったけど、なぜ神島に置かれることになったのかが不明。

島の南部にあるカルスト地形。ここを降りて向こう側に回り込むと鍾乳洞があるそうですが、行くのはかなり危険とのこと。

カルスト地形から15分〜20分ほど歩いたところで監的哨跡に出ます。ここの間はほぼひたすら山道の登りなのでけっこうきつい。監的哨跡は特に立入禁止にはなっておらず、上に登ることができます。そしてすぐ向こうには伊良湖岬が見える。

神島灯台の桜はもう少し葉桜になりかけてた。そしてここで初めて観光客に出会ったのですが、この日他にみかけなかったので、もしかしたらこの日の神島の観光客は自分とこの方の2名なんてことは…w

やっと神島漁港のほうへ戻ってきました。こっちのほうは桜が満開。風が強くなってきたけどまだ咲いたばかりで花がしっかりしてるので花びらはほとんど舞っていない。

ここに見えるのが神島の集落のほぼ全景。海の向こうに見える島は答志島。

僅かな違いなのでわかりにくいと思いますが、坂手島と比べると路地が少し狭く、神島のほうが密度が高い。

洗濯場。神島は今は本土から導水されているけどそれ以前は度々渇水に見舞われ水には苦労したそうだ。溜池なら作れるだろうけど、飲料水となると難しいもんなあ。

神島の定番撮影スポット、時計台。かつては島で唯一の時計だった時代もあったとか。

ちなみにこの時計SEIKO製なんですが、裏から見るとケーブルが伸びていて太陽光発電になっています。さらに太陽電池の部分をよーくみるとアンテナがついてるっぽい。なのでこの時計、電波時計なんじゃないかな?意外にハイテク。

おそらく現在島で唯一の商店、橋本商店。カップラーメンにお湯を入れてくれるし箸もついてきます。アイスやお酒もある。前回も春先にきてノリでアイスを食べたらめっちゃ寒かった。青果生鮮はかなり少ない。この日は日曜だけどやっていたな。平日休みだろうか?

桜は綺麗に咲いてるんだけど、どうもうまく撮影できるスポットがなくて構図に苦労する。これもイマイチだなあ…

集落の下の方には廃墟はほとんどないが、上の方に廃墟が集中している。

地図には載ってない山道を通る。海の向こうに知多半島と篠島が見える。篠島も階段の多い素敵な島。この辺でかなり風が強くなってきて、船が出なかったらどうしようという不安が頭をもたげる。結果的に問題なく出たけど、島に行くときはそういうリスクはありえます。島によっては宿泊施設がないので船が欠航になったときは待合室を使わせてくれることもあるとか。…むしろそんな状況に遭遇したいw

神島のメイン宿泊施設山海荘裏の階段。長さ、狭さ、急さがたまらない。

おそらく今はもう営業してないんじゃないかと思われる電気屋さんですが…

15:05 店内の時計はきっちり時間を合わせて動いてました。



電気屋さんの横から降りる階段を三連発。ああーたまらんーーー。2枚めの緑の暖簾の家は地図上では藤兵衛屋という商店になっていたのでガラス戸から中を除いてみたところ確かに手打ちのレジは置いてあったけど、ひとり暮らしの台所かと思うくらいしか野菜が置いてなかった。たぶんもう営業はしてないんじゃないかな? いやそれともそれでもやってるという離島マジックがあるのだろうか。。。

最初の予定では8:20に着いて11:35の船で戻る3時間コースだったけど、11:25に着いて15:50分の船で戻る4時間半になって正解だった。3時間だと集落は巡れるけど島1周するのはできなかったかもしれない。朝は雨だったしね。神島も2回目だけど、前回より遥かに密度の濃い時間を過ごすことができた。今まで行った島では一番好きだなあ。またこよう。

さて神島を離れると、乗った船は鳥羽に戻る前に菅島に寄るのでそこで降ります。菅島は循環便とは別に直行便もあるのでそれに乗れば菅島に1時間だけいられる計算。菅島自体は大きいんだけど集落は固まっているし、階段の数も少ないので1時間もあればいけるはず。

菅島の集落はだいたい海に面しておらず、山に向かって伸びた谷戸状の谷間に集落がある。そしてその谷戸から谷戸へ渡る道に階段がある、という形。神島と坂手島が典型的な島の漁港のスリバチ形状集落なのと比べると同じ鳥羽の島でもはっきりとした違いが存在している。


地図をみると北西から南東にかけて道が5本ほぼ平行に伸びているのがわかりますよね。

そして谷戸の一番奥深くに理容室があった。こういう離島ではそこで散髪するのはほぼ島民に限られるので、表通りに面している必要がないのだ。…自分の友人の離島散髪マニアはこの店で散髪したらしいですが。そしてGoogle Mapsをみるとこの理容室の裏手に日誠屋というたこ焼き屋があることになっています。いやいや、さすがにそんなわけはない。理容室はともかくたこ焼き屋という汎用的ではない飲食店は多少は島外の人間を意識するわけで、こんな奥地にはない。Google Mapsはよく場所を間違えますからね。しかし報告するにしても念のため確認は必要だ。

入っていってみると…ほらね、完全に民家だ。奥に倉庫があるだけ。

ん…?

たこ焼き日誠屋あったーーー!!これは驚愕ですね。島の細い路地を入っていって民家の軒先を通ってトタンの小屋に入ってその奥にあるたこ焼き屋さんて。日本一場所がわかりづらいたこ焼き屋の称号を与えたいです。残念ながらこの日は丁寧にも休業日と書かれていました。

谷戸から谷戸へと渡る階段。

菅島はなんと現役の商店が4軒もあった。しかもほぼ一箇所に固まってw このように生鮮食品も売ってるし、唐揚げや焼き鳥まであった。これは住めますね!(住んでます) 唐揚げを買って小腹を満たした。

1時間しかなかったのであんまりディープな巡り方はできなかったけど菅島楽しかったな。17:20の船でまた鳥羽に戻ります。そして17:55の便で最後の目的地答志島へ。答志島は島の中で唯一天然温泉があるのです。それに入ってから帰ろうという魂胆。

答志島の美しい日没…ですが答志島で撮った風景はこの1枚のみ。なぜなら18:15に着いて温泉に入って18:50の最後の船で鳥羽に戻らないといけないからですw

答志島の寿々波という温泉は日帰り入浴ありでした。鳥羽温泉郷のHPでは日帰り入浴は18時までと書かれていたけど、電話して18時過ぎるが入れてもらえないか、と聞いたら普通にOKでした。ただ泊まるところはあるのか、と心配された。そりゃ普通は18時過ぎにきて18:50の船で帰るとは思わないだろう。600円と良心的なお値段だけど見晴らしのいい展望風呂で気持ちよく汗を流し今日一日の疲れを癒やすことができました。

ちなみに答志島はこの温泉のある和具、答志から離れた所に桃取という集落があるのですが、そこにはまだ行ったことがないんですよね。階段は少ないと思いますが地図を見るに坂は良さそうだし、次来たときは必ず桃取に行こうと思う。

そして19時に鳥羽に戻り、名古屋で23時の夜行バスに乗るまでまだ時間に少し余裕があるので夜の鳥羽階段巡りをしていましたw おかげで晩ご飯食べる時間なくなっちゃったけどね!いい具合に疲れたので帰りの夜行バスは東京に着くまでほとんど熟睡してたよ。

というわけでかなり無理矢理なスケジュールだったし変更もあったけどなんとか4つとも島に行くことはでき、温泉も入って大満足な1日でした。しかしこれから神島に行くひとがいたら、ぜひとも他の島にも足を伸ばしてみることをお勧めします。