2025年10月6日月曜日

2024-10-31 ネパール 温泉探索 2日目 タトパニ~シャブルベシ

 

夜についたので、朝ロッジの窓を開けて初めて自分のいる場所の風景を認識する。

ここはグーグルマップで出てきたタトパニ(温泉)なわけだけど、数少ない写真が本当にこの場所なのか断言ができないし、お湯はなかった、みたいなコメントもあり温泉があるかは行ってみなきゃわからんという感じだった。ドキドキしながら集落の中に歩いていくと…



温泉あったーー!!少しぬるめだけど、ちゃんと温かいお湯が出て、貯められている。最初ローカルの人達が数人入っていたが、空いたので俺らもはいる。脱衣所的なものはなかったので隠れるようにして水着に着替える。ネパールは全裸禁止。彼女もラッシュガード持参。ちなみにネパールの温泉を細かく探すと10箇所くらいあるんだけど、ここ以外はすべて沢沿いにある(俺調べ)。山腹から山々を眺めながら入れるのはここだけだ。

なお日本に戻った後、たまたま読んだガイドブックにここの温泉のことが少しだけ書かれていたが、そこには「2015年の地震の影響でお湯がでなくなった」と書かれていた。ということはその後再度出るようになったのだろう。よかった。

8時50分ロッジを出発。宿代は記録してなくて不明。そんな高くはないと思う。


対岸に渡りたいので、車道から外れ谷を一気に下る。道がどれほどあるのか不明だったけど一応マイナーなトレッキングルートらしく、数人登ってくるトレッカーとすれ違った。

秋だけど桜が咲いていた。

吊橋を渡る。わりと立派な吊橋だ。ここもネックだったところで、ネパールはインフラがまだまだ未整備なところが多く、吊橋が落ちるという事故もよくあるらしい。マイナーな道で吊橋が通れなかったら困るなと思っていたのだが無事渡れた。

橋を渡るとごく小さな集落があった。この上流にグーグルマップでTatopaniとなっている場所があったのだが、それ以上の情報は書かれていない。さて、ここに本当に温泉があるのか、それが俺の最大のチャレンジ。彼女はちょっと疲れているから集落で待つということで、俺も荷物を下ろして空身でTatopaniへ向かう。



もともと工事現場?への道だったようだが今は使われおらず半分崩落している。ただ砂利の上を歩いている最近の足跡もある。工事もしていないのに踏み跡があるということは、この先に何かしら目的があるということだ。果たしてそれは…?

30分ほど歩いてどん詰まりまでいくと、小屋の前で車座になっている男女が見えた。近づいていって、俺が指さして Tatopani, OK? と尋ねると OK と返ってきた。温泉はありました!


おそらくここでダムに関する何らかの工事が行われ、そのときに出てきた温泉なのだろう。瓦礫の下からぬるい水が排水パイプで流れ出し、貯められている。でもこれは温泉だ。素晴らしい。俺は完全に自然の野湯より、こういう人の手が少し関与した野湯こそが一番好きなのだ。そしてここをグーグルマップに追加した誰かに感謝。

ちなみにこれをグーグルマップでレビューしておいたら、数カ月後にここを訪れたトレッカーが「ただの温かい下水だ」とレビューしていたw まあ野湯という概念を持ってないとわからんよね。

車で越えられる中国国境が近いので中国物資が多め


チリメの街まで歩いて、ローカルな食堂でチョーメンを食べる。店内に虫が多いがチョーメンは美味しい。ここから峠を越えてシャブルベシまであと数時間歩くつもりだったのだが、ジープのドライバーにシャブルベシまで1000ルピーで送っていこうかと言われたので乗ることにした。ただ他のところいってくるからここで待っててくれと言われる。

彼女がネパールにチェキを持ってきていて、時折子どもたちを撮っては印刷してあげていたのだが、チリメの人たちが一番反応がよかった。近所の人達まで集まってきて撮影会になっている。みんなスマホは持っているのでスマホで写真は撮れるだろうけど、やはり印刷した写真というのはそれとは違うのだなと認識。

ジープで30分も走ったらシャブルベシに着いた。ドライバーが「俺は明日カトマンズのほうに行く用事がある。数千ルピー(細かい金額忘れた)で乗っていかないか?」と誘ってきた。来るときのバスに大きな不満なかったのだけど、彼に乗せてってもらったほうが小回りが効くかなと思ってお願いすることにしてWhatsAppを交換した。ところが夜になって翌朝の待ち合わせを決めようと連絡したのだが連絡がつかなくなり、どうしたものかと思っていたら夜中に「ミスターすまない、なんたらかんたら」と連絡があった。はっきりとはわからないが行けなくなったという意味だろうと判断し、結局帰りもバスになった。

シャブルベシはそんなに古いロッジなさそうな感じだったので、一回りした後適当なホテルにチェックイン。熱いシャワーも使える。


そしてシャブルベシも川沿いにTatopaniというプレイスがあるので行ってみた。俺らが下りるとき登ってきたトレッカー?に Not so good. と言われたが、行ってみるとわずかにお湯が出ている状態だった。まあこれも確かにちゃんとした温泉を期待してたらがっかりするかもな。でも俺にとってはむしろご褒美です。Tatopani最高。

ちなみに浴槽の奥の崖にパイプがあって、切れ目からけっこう熱いお湯が漏れていた。これを直したら浴槽にもっと熱いお湯を貯められそうだけど、ネパールの人はそこまでして温泉に入ろうっていう気持ちがそんなにないのだろう。ちょっともったいない。


ネパールは昔ほどではないとはいえ今でも電力事情がよくないのにやたら電飾したがるというのはネパール日記の最初に書いたが、秋にあるティハール(光の祭り)のときはそれが最も盛り上がる。この日はちょうどティハール初日。ホテルからイルミネーション頑張るなあと眺めていたら停電した。隣のトレッカーと顔を見合わせてThis is Nepal.と笑い合う。

翌朝7時頃バスに乗ってカトマンズへ戻り、翌日1日だけカトマンズの観光をして夜の便でタイ経由で日本に帰った。ネパール、とても楽しかった。そして予定していた計画のすべてを実行できたのは運も良かったし、ネパールで出会った人たちのおかげでもあった。初めての海外旅行がネパールで良かったと思う。(完)

家に幸せを呼び込むティハールの飾り

2024-10-30 ネパール 温泉探索 1日目 カトマンズ〜シャブルベシ〜タトパニ

エベレストトレッキングからカトマンズに帰ってきて、次の日は朝5時にホテルを出発。朝5時過ぎにマチャポカリという交差点でシャブルベシ行きのバスに乗る。朝の5時だというのに交差点は朝市の様相を呈していてものすごく人が多い。

ネパールは温泉が多い国というわけではないけどちょいちょい温泉が湧いている。そのうちには有名で多くの人が行く場所もあるけどせっかくなら俺はちょっとマニアックなところを探してみようと思った。

シャブルベシへはジープのチャーター、シェアードジープ、ローカルバスの3種類があるというのが事前情報だった。チャーターは物価の安いネパールでもそこそこするようで、シャブルベシまでだと20000ルピーはするとか。ローカルバスは1500ルピーほどとめちゃ安いが、時間はかかるし狭く乗り心地は良くないようだ。シェアードジープだと少し高いが時間も早いというのでシェアードジープがいいかと思っていた。

ところがマチャポカリでいくら聞いてもみんなにジープはない、バスに乗れと言われる。しばらく探したが本当に見当たらず、シェアードジープはないと判断しバスのチケットを購入。まあそれで大きな問題はなかった。

6時頃のカトマンズ盆地

カトマンズ盆地を抜けるとこんな風景が多くなる

棚田の風景がとても良い

7時40分、一度目の大休憩。しかし何分かわからないのでバスの近くで腰掛けて出発を待つ。

崖っぷちの未舗装路を脇見運転しながらそこそこのスピードで走っていく。時折落下事故がニュースになりますね。

11時30分、国立公園のチェックポイント。シャブルベシはランタン渓谷の入口で、ランタン渓谷をトレッキングする場合は入園料3000ルピーを払う必要がある。しかし俺らはシャブルベシには行くけどランタンには行かない。それをわかってもらおうと一生懸命説明する。We go to only tato pani. Japanese love tato pani very much. なんとか通じて入園料は払わずに済んだ。(Tatoは熱い Paniは水なのでTato Paniはお湯だがネパール語ではお湯と温泉を区別しない)

帰りのバスがパンクしたようでこちらの運転手も手伝っていた。バスやジープに乗るとパンクはかなりよくあるようだが俺らは運よく遭わなかった。

11時40分ごろ2度目の大休憩。お昼タイムだろうなあとは思うが、やはり時間がわからないのでポテトチップスを買ってバスの見えるところで食べる。ネパールはカトマンズの中心部は都会だが、そこを離れると田園風景が続いたあとにこういう感じの街が繰り返し現れる。車道がある限りどこまでいっても農村と小さな街の繰り返し、というイメージ。

午後1時、シャブルベシに到着。トレッキングの出発点かつバスでも来れる場所なのでけっこう大きな街だ。


俺はこの先の山の中にあるタトパニに行きたいのだが、けっこう遠いので可能ならここでジープを捕まえようと思っていた。ちょうどジープがいたので運転手に話しかけ、タトパニまで乗せてってくれないか?と聞くと2000ルピーならいいよということだった。それくらいなら全然ありと思って乗せてもらい、走りながら地図をみてるとどうも道が違う。ちょっと止めてもらい、もう一度確認するとどうやらこの先に別のタトパニ(温泉)があり、そっちのほうがメジャーなのでそこだと思ったらしい。

俺らがいきたいのはこっちの山の中のタトパニなんだ、というと、そっちは道が悪く行くことができない、ということだった。それなら仕方ない、数時間かかるが歩いていくしかない。とりあえず山のタトパニへの入口まで送ってもらって、約束のお金の半分の1000ルピーを渡して納得してもらった。

山へ登っていく道を歩いていると後ろからバンがきたのでタトパニまで乗せてもらえないか聞くと、この車はタトパニへは行かない、だけどこの先でボスを待っている人たちがいるからそこで一緒にボスを待つとよいだろう、とそこまでだけ乗せてくれた。

そこには4人の男女がいて、ここでボスを待っているということだった。こんなに人数乗れるのか?と心配だったし、1時間待っていてもなんの動きもないので大丈夫かと心配になったが彼らは不安そうな俺らをみて大丈夫、ボスは来る、と言ってくれる。

そしてやってきたのは…バスだ。そう、彼らはバスと言っているのだが発音が俺らと違うので俺らはボスだと勘違いしていた。そういうことか… どうやら1日1便くらいタトパニもバスがあるようなのだが、あまりにもローカルすぎてネットにはまったくない情報だった。


と安心したのもつかの間、バスは超絶混雑。俺らのバカでかいザックを屋根に載せてもらって、足の踏み場もないような車内になんとか乗り込む。ドアのところの人はドアを開けっ放しで半分身を乗り出している。俺は体をねじりながらぎりぎり座っている状態だが彼女にいたってはここに座っていいよと言われ妊婦さんの膝の上に座っている。

18時20分、バスに乗って2時間、やっと終点のタトパニに到着。この2時間の乗車はとんでもなく大変で超疲労した。登山より疲れた。なんならシャブルベシからここまで多分歩いて5時間くらいのはずで、バスに乗らずに来たほうが楽だったんじゃないかと思うくらいだ。後知恵にすぎないが…


タトパニには数軒ロッジがあるが、疲れていたし暗いのでもう適当に手前のロッジでチェックイン。何を頼んだか覚えてないが写真をみるとカレーヌードル的なものに見える。部屋は広かった。宿の主人は若い人で、英語ができるので明日の歩く道などについて軽く情報を得ることができた。

2025年10月5日日曜日

2024-10-28 ネパール・エレストトレッキング16日目 ベンカー〜ルクラ 17日目 ルクラ〜カトマンズ

 


普段朝食は7時からということだが、早めに空港について明日の飛行機をリコンファームしたいので6時にしてもらった。サンドイッチ。宿代は3050ルピー。ほんとナムチェより下は安いな。6時半出発。

ポーターが床屋の椅子を運んでいた。

ルクラの手前で、ドラグナグから何度も会っていた中国カップルと一緒に撮影。彼らはルクラの先まで行って、カトマンズまでジープで行くらしい。頑張れ。

この日はやたらと日本からのツアーとすれ違った。日本のツアーは10月末が多いのかな?


12時、ルクラに到着。とりあえずロッジにチェックイン。なるべく古そうなロッジを選んだんだが、売店の人に聞くとここが一番古いんじゃないかってことだった。やったね。

空港にある航空会社のカウンターでリコンファームしようとしたら、3時からだと言われ、3時すぎにいったら紙の上にある名前に丸をつけてくれて、それでリコンファーム完了。



ルクラの階段。


ルクラで髪を切ってもらった。ネパール成人男性っぽくしてほしかったで隣の男性みたいな感じでいって言ったらだいたい伝わった。ただ、俺は髪を切るだけでよかったのだが無理やりマッサージをつけられ、それがかなりドカンドカンと叩くマッサージで大変だったうえに高かったわ。ちょっとボラれた感がある。

封筒がほしかったので文房具店で封筒を1枚買ったら20ルピーだった。他の物価から考えて封筒1枚で20ルピーはけっこうボラれてる気がする。

晩ご飯は、ルクラまで帰ってきたら食べようと思っていたヤクステーキ。ワイルドな味わいで美味しい。実はこの日の昼にルクラのカフェに入ったのだがヤクステーキがなくてヤクハンバーグだった。それも美味しかったがやっぱハンバーグとステーキは別物だよね。彼女はシズラーというステーキありのプレートを頼んで、それが美味しいと感動していた。

トレッキング中はお酒飲まなかったんだけど、最後なので地酒であるチャーンを頼んだ。地酒というか家庭で作る酒なのであったりなかったりする。俺が頼んだら「あったっけなー?」みたいな感じで奥に入って持ってきてくれた。爽やかで美味しかった。

彼女は咳がおさまってきたが、俺はむしろルクラに近づくにつれだんだん咳が出るようになった。

2024-10-29 ネパール・エレストトレッキング17日目 ルクラ〜カトマンズ

朝ご飯は卵入りワイワイヌードル。何も言ってないのに箸をつけてくれた。ワイワイは少し辛いが食べれないほどではない。

ヤクステーキ食べてるのに宿代は2820ルピー。

行きは気が付かなかったがルクラ空港にはなんと無料のウォーターサーバーがある。トレッキングしたあとだとお湯が無料!!と感動する。

カトマンズ行きの飛行機は2時間遅れで出発。

空港の外でタメルまでのタクシーに乗ろうとしたが、乗り合いは他の客が捕まるまで出ないっぽい。ちょっと疲労してたので10ドルならすぐ出るっていうので10ドル払うことにして出てもらった。でももちろんこれはけっこうボッタクり価格だ。タクシーアプリ入れていればそういうことはない。

どう見てもFUKUOKAではないサイネージ

カトマンズでは知人に手配してもらった快適なホテルに宿泊。超久しぶりに熱いシャワーを浴びる。ああー気持ちいいー

タメルで散策してるとおじいさんに日本語で話しかけられ店に連れて行かれたが曼荼羅を高く売るボッタクり商売のようだ。ネパールは大きな犯罪はないけどこういう小銭を稼ごうとするボッタクリはかなり多い。

ネパールの旅日記はもう少し続く。