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2014年8月9日土曜日

龍の背(ルンゼ)

細長く曲がっている階段のうち、両側が段になっておらず出っ張った段差が恐竜の背骨のように見える階段がある。ドラゴンボールの蛇の道のようなこういった階段を龍の背と呼ぶ。また、龍の背がなまって「ルンゼ」と呼ぶこともあるが、登山用語で細長い岩溝のことを指すルンゼRunseと直接的な関係があるのかは不明である。
横浜市保土ヶ谷
川崎市溝の口

2014年6月8日日曜日

双子階段 兄弟階段

階段の多い地域ではよく見かけるが、階段が並んで作られていることがある。並んで作られることになる理由としては「地権者が違う」「拡張した」等が考えられるが実際のところは聞いてみなければ不明である。
板橋区 赤塚
そのうち同時期に作られたと思われるものは「双子階段」と呼ばれる。これは同時期に並んで作りつつ敢えて分割しているわけだから地権的な理由が多いと思われる。
そして時期が違うものが「兄弟階段」となる。こちらは拡張や修繕の必要から作られることが多いのではないだろうか。
そのように作成の経緯が気になる兄弟階段であるが、ここに興味深い資料がある。

広島市現代美術館にあるふたつの階段には次のような看板があるそうだ。
新旧ふたつの階段 ムーアの広場へ降りる階段は、戦後間もなくつくられた旧階段と、この一部を削ってこのたび新しく整備した部分からなっている。これは、歴史の積み重ねのうえに現代があることを象徴的に表現したもので、広島市現代美術館をとりまく環境に歴史的な厚みを加えることを意図している
美術館前とはいえ階段自体は芸術作品ではないわけで、ここまで制作経緯と意図が明確な階段というのは他に例がないのではないだろうか。
これからは兄弟階段を見たら、「ふーむ、歴史の積み重ねのうえに現代があることを象徴的に表現していて、とりまく環境に歴史的な厚みを加えているな」と感想をもらすと階段通ぽくて尊敬されるかもしれない。
横浜 根岸 珍しい三つ子階段
参考ブログ 看藝累記 ムーアの山陽台

アルバム 双子階段

2014年3月3日月曜日

象の鼻階段

崖に階段を通すとき、通常は崖を削って切通しのような形にする。しかしスペースの都合で崖を切り通しにすることができず、崖から伸びるような形の階段になることがある。この象の鼻のように伸びた階段はどことなくユーモラスであり、見るものの心を和ませてくれる。
真鶴
https://plus.google.com/u/0/photos/+MASATONull/albums/5921129206103544849

2013年4月17日水曜日

Y段

東京 国分寺

Y段(わいだん)

階段が途中で分かれている、三叉路、Y字路の階段版。
名前もさることながら、その形状もどことなくセクシーである。
階段巡りをしていて道程的に両方に登ることは困難である場合、どちらかに選択を迫られることもある。
千葉 松戸

2013年4月15日月曜日

変歩調階段

名古屋 覚王山

変歩調階段(へんほちょうかいだん)

途中で段差や踏み面の大きさが変わることで一定のリズムで歩くことを拒否する階段。
地形に合わせると自然と変歩調になるので、実は変歩調のほうが味わい深いと見る向きもある。
元々は形状そのものを指す言葉だが、自分の歩幅に合わないことを変歩調と呼ぶこともあるため
「この階段はけっこう変歩調だね」
「そう?けっこうリズミカルだと思うけど」
という会話がなされることになる。
長く、かつ変歩調の場合はもちろん変歩長調と呼ぶ。

また、かつての城郭では階段の幅を変えることで敵が登りにくくしていたそうである。その意味では変歩調階段は防衛力の高い階段であると言えよう。
東京 茗荷谷



2013年4月10日水曜日

つっかけ階段

東京 港区

つっかけ階段

ゴミ捨てに行くときわざわざ靴履くのはめんどくさいし…というときに履くつっかけのように、なくてもいいんだけどとりあえず作っておくか、というような雰囲気を感じる微妙な階段。
コンクリブロックが階段代わりにおかれているものも、洗濯物を干そうとベランダに出るときに履くサンダルのような趣があり味わい深い。

東京 世田谷

段違い平行階段

東京 谷中

段違い平行階段(だんちがいへいこうかいだん)

単に平行階段とも。
二つの道が隣り合っているがその間には何もなく、その二つの道を結びつける階段。
三次元的な意味で平行でなくとも地図上で同じ方向に向かって伸びていれば平行であると言ってもいいよね?

2013年4月9日火曜日

一段

東京、高田馬場

一段(いちだん)

「登る目的があると思われる段差は階段である」という目的論的定義によって得られる最小の階段。
「これ斜めにすれば車も通れるんじゃない?」と言われドライバーには嫌われること必至。
わざわざこんなものを地図に載せているゼンリンの細かさには頭が下がる。

東京、東新宿

2013年4月8日月曜日

見返り階段

横浜

見返り階段(みかえりかいだん)

階段を降り、次の階段を登っていきふと後ろを振り返ると向いに先ほど降りてきた階段が見える状態。階段そのものではなく、階段の位置関係を表す言葉だと言える。
見返り階段になるためにはお互いが比較的近距離にあり急でないと視認しにくい。また、単なる台地ではなくスリバチ状の谷間であることも条件になる。そのため東京のように緩い坂の土地では数少ない。
また、地元の人間はおそらく階段を降りたあとまた向かいの階段に登っていくという経路を取ることは少ないと思われるので、あくまで階段好きによる視点の言葉だとも言える。
東京、赤羽



2013年4月7日日曜日

廃段

横浜

廃段(はいだん)、廃階段

既に歩けなくなった階段。廃道に近い。
しかし廃道は公式には廃止になっていても物理的には歩けるところが多いけど、廃段は歩くのがかなり困難であることがほとんどで、崩落の危険を伴うので登ってはいけない。
階段は登ってなんぼではあるけど、廃段に関しては見て愛でるに留めておこう。
東京 茗荷谷
横須賀 猿島