Wednesday, September 24, 2025

非公式 天空採園 完全ガイド 2025

2021年に初めて天空採園に行って以来、年に3,4回訪問している人間による天空採園の案内。

天空採園とは

平成以降八坂集落まで林道が開通したことをきっかけに集落出身の今福さんが始めた古民家ゲストハウス的な民宿。(天空菜園と誤記されることが多い) 八坂に現在住んでいるのは今福さん一人のみ。

できること

基本的にはなにもない。なにもないがある、というタイプの場所。BBQや花火は可能。今福さんの予定に合えばきのこ狩りや炭焼の手伝いなどができる場合も。

設備

・布団 いくつもある。マット、シーツ、枕あり
・食器 お皿たくさん、コップ、箸、コルク抜き、栓抜き、ラップ、アルミホイル
・調理器具 鍋、やかん、七輪、BBQ台(小型)、包丁、電子レンジ、冷蔵庫、ガスコンロなど
・炭は無料だが、薪はない。今福さんが炭起こししてくれる。
・水は湧き水をポンプアップしている。
・こたつ 寒いときは掘りごたつに炭を入れてくれる。
・テレビ ぎり液晶の古いテレビで衛星放送が受信可能。
・カラオケ 以前はレーザーディスクカラオケがあったが故障中。カセット式のカラオケもあるが、カセットを読み込まなくなっていて今歌えるのは内蔵の400曲のみ。
・シャワー 常時利用可能。石鹸、シャンプー、リンス。勝手に置いたドライヤーあり。
トイレ きれいに清掃された仮設トイレ。元は和式の上に洋式の便座を設置してあるが、座るととても狭い。
・ドリップコーヒーパック、お茶パック無料

食材や販売物は一切ないのですべて持ち込む必要がある。身延側にあるオギノキャロット中富店が最寄りの大型スーパー。上九一色にはスーパーがないので注意。

部屋

おそらくは昭和以前の建物を部分的に改修しているが、基本的にほとんどそのままなのでかなり古さが目立つ。壁に穴なども空いている。屋根はしっかりしているので雨漏りはしない。個室はなく土間、居間、大部屋がそのままつながっているような構造。

普段はそこまで虫は多くないのだが、たまに羽虫、ハチ、コオロギ?のような虫が多く部屋に入ってきたことがあるのであまりに虫が苦手な人には向かない。

アクセス

車道

1 上九一色から登ってくる県道 関東方面からのオーソドックスなルート。落石、落枝は多いが路面は比較的しっかりしている。途中2箇所簡易的なゲートがあり、冬季(12月〜3月くらい)は閉鎖される。

2 身延方面から登ってくる県道 一番古くからある車道だが斜度がきつく、落石も非常に多いため注意を要する。

3 身延からきて左折する林道 最も新しく、走りやすい道路なのだが2025年夏の土砂崩れのため現在通行止め。

1、3の道で来た場合、狭い坂をバックで切り替えしてから天空採園に降りていく必要がある。普通車、軽なら頭から降りてきても天空採園で転回可能。運転に自信がなければ天空採園まで降りず上の広くなっている場所に駐車しておくことも可能。

登山道 市川本町駅〜四尾連湖〜蛾ヶ岳〜三方分山〜精進湖のルートに近いため登山でアクセスすることも可能。メジャーではないがそれなりに利用者のいるルートなので道は荒れておらず明瞭。

徒歩 電車の最寄り駅は身延線久那土駅。徒歩で4時間以上。
日曜祝日以外は身延町町営バスが日に数本走っている。古関甲斐岩間線・古関循環線 瀬戸観音 下車 3時間。

予約

メールはないし、ましてや予約フォームといったものは存在しないので電話オンリー。今福さんは昼は外出していることが多いので17時〜20時くらいに電話すると繋がりやすい。訪問したことがあれば冬でも受けてくれるが、道路が凍結するため基本的には冬期は不可。

料金

正規料金はひとり1800円。その他にはかかったことがない。お釣りなどは出せないので千円札と小銭は用意していく必要がある。

シーズン

春 4月中旬に桜が満開になる。

夏 標高が1000m近いので夜は涼しい。

秋 11月中旬が紅葉のピーク。

冬 寒さは厳しいが積雪量は多くない。年に数回2、30cmの積雪があるがほとんどの場合数日で消える。

今福さん

年齢不詳だがおそらく70代。八坂生まれ。若い頃は甲府で働いていたようだ。八坂に戻ってからは林業、しいたけ栽培、狩猟、登山道整備などをしている。家族は甲府にいて頻繁に行っているが、基本的に夜は八坂に戻ってくる。かつての八坂の暮らしや山での体験など貴重な話を面白く語ってくれる。お酒は飲まない。




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